麻雀には控除率の概念がない!?
以前、「これだけは知っておきたいフリー雀荘のシステム」という記事において「控除率」の話を書きました。
ギャンブルにおける「控除率」というのは、「ある賭けにたいしてどれだけの手数料をとられるかを示す割合」のこと。
麻雀で言えば、場代(ゲーム代)が占める割合はいくらか?ということです。
そこで私は麻雀の控除率を計算しようとしてあれこれやっていたんです。
そして(計算方法がよくわからなくなりw)
「(フリー)麻雀は控除率が高い」すなわち「現在のフリー麻雀のシステムでお金を儲けることはかなり難しい」
と書きました。
ある日、iosanという方からこんなメールをいただいたのです。
『ゲーム代や給料のことが書かれていた部分なんですが、少々数学用語の間違いがございましたので、失礼を承知でお伝え致します。
「期待値」という概念ですが、これは%ではございません。
tarooさんのおっしゃっている「期待値」を正しく言うと「還元率」になります。
「期待値」とは絶対値のことであって、比率ではございません。つまり、「期待値は127円」という言い方になります。
些細な違いに思えるかもしれませんが、出版されるのでしたら、こういった細かいことも重要かと。
日本人の多くの方は「期待値」と「還元率」を混同しているようなんですが、そのほとんどの方達が谷岡一郎の「ツキの法則」に触れているので、恐らくこの本ではそういう使い方をしているのですね・・・誤った使い方ですが。』
ハッと思い、「ツキの法則」を開いてみると、確かに「期待値(%)⇔控除率(%)」なる記述があります。
さらにiosanから
『麻雀にはひょっとしたら控除率という概念は当てはまらないのでは?
雀荘は1ゲーム何円というように定額で場代を回収します。
控除率というのは、あくまで「自分の投資する金額(賭け金)」と「胴元が回収する金額」の比率です。
つまり、多く賭ければそれだけテラ銭を取られるということです。
結果的にゲーム代はレートとある程度比例しますし、自分の平均的な麻雀の収支の何割がゲーム代に費やされているかの計算はできます。
が、麻雀は純粋なベッティングゲームではないため、「自分がいくら賭けたか」という概念もないですし、よってそれとゲーム代の比率も存在しません。
つまりは、おそらく控除率というのはプレイヤー対胴元のギャンブルにのみ於いて存在する概念ですね。ちなみにポーカーも対人戦ですので、「控除率」という考え方はありません。
あえて計算するなら、「技量」という変数を除いて考えて、半荘の最大負け金額を「自分の投資する金額」だと捉えればいいかと思います。
例えば箱下無しのウマ1-2の点5だったら最低スコアは-50ですから、2500円になります。
ゲーム代が300円だったら控除率は12%になりますね。』
さらに、
『これは、無理矢理ほかの(控除率が計算できる)ゲームと比較するために提案した計算例ですが、やはり麻雀のテラ銭は「率」ではなく「定額」なので、別の比較方法がいいかもしれません。
そうすると、麻雀は一半荘いくら、という風なので、「時間」の要素が出てきます。
あと、やはりウマやオカを関係なしに、その人の通算成績の平均を取って比較した方が意味があります。
例えば、ブラックジャックと比較するとします。
仮にBJの控除率が1%だとして(ルールによって変動します)、まずは毎回いくら賭けるかを決めます。
100円だとしましょう。
平均的に見ると100円賭ける度に1円の損失です。
もし、1ハンドが30秒かかるとしますと、40分で80ハンドプレイできます。
つまり、平均的には40分で80円の損失です。
では、Aさんの麻雀の成績が平均的には一半荘で+5だとします。
ゲーム代300円の点5で打ちます。
そうすると、平均して、一半荘で50円の損失です。
平均的に見ると、一半荘は40分かかると仮定します。
ここで比較すると、BJは40分で80円の損失に対し、麻雀は50円の損失です。
この例に於いて言えば、Aさんは麻雀をやった方が「金銭的に有意義」ということが言えます。
(ちなみにこの損失金額が[マイナスの]期待値です)
ご覧になってお分かりかと思いますが、麻雀の話には控除率の話は出てきてません。
が、平均的成績を基準に考えてこういった比べ方をするほうがいいような気がします。
まあ、どうせ(全てでなければ)ほとんどのギャンブルゲームは期待値がマイナスなので(期待値は絶対値なので+-で言えます)、控除率がコンマ数%違っても必ずしも少ない方がいいとは言えませんね。
ゲーム自体の面白さ、興奮度、または上記のように一回の賭けでどれだけの時間楽しめるかというのもあります。
BJなら30秒で終わりますが、ルーレットなら玉がコロコロ回る間は楽しめます。(最初から負けることがわかっているのですから、できるだけ長く楽しもうとするのも一つの考え方です)
標準偏差による勝ち負けの波の激しさも考慮するべきです。
ただ、控除率に2%以上の違いがあると、個人的には控除率を基準にゲーム選択を行うべきだと感じます。』
これは私だけが知っておくより、あなたにもぜひとも読んでいただきたかったので、iosanに許可をいただきまして掲載いたしました。
(iosan、ありがとうございます。
iosanのブログ「オンラインポーカーでセミプロを目指せ!! 」
是非ご覧ください。)
「麻雀には控除率という概念が無い」
まさに目から鱗が落ちました。
ギャンブルならば必ず控除率があると考え、特に何も考えずに計算しようとしていました。
同じ対人戦であるポーカーに控除率の概念が無いことにもっと早く気づくべきでした。
場代(ゲーム代)の重要性を訴えるために、他のギャンブルと比較するのに控除率という概念を用いようとしたのですが、まさか「控除率という概念が無い」とは。
というわけで、該当するブログ記事を若干修正させていただきましたのでよろしくお願い致します。
「期待値」を「還元率」に修正しました。
あ、それでも場代(ゲーム代)の重要性は変わりませんので、そこは頭に入れておいてくださいね。